変形性膝関節症の原因は関節軟骨の老化によることが多く、加齢は変形性膝関節症の最大の危険因子となっており、40歳以上の5人に1人がかかると言われています。
男女比は1:4で女子が多くみられ、高齢者になるほど罹患率はたかくなります。
その理由は明確にはなっていませんが、男性に比べて筋力が弱い事や女性ホルモンの影響も言われています。
骨には再生する能力があるので、磨り減った場所や損傷した場所を修復しようとする力が働きます。
しかし、本来の支える力が弱まり、捻じれがおき、負担が増加したり、摩擦が大きので炎症がおき、水が溜まり関節内圧が高くなりすぎることで、正常ではない横にはみ出した形で骨が増殖していきます。
これが変形性膝関節症の方がよくいわれる骨棘です。これが出来始めると骨の変形が進みやすくなり、痛みは増加していきます。
変形性膝関節症の症状って?
初期では立ち上がり・歩き始めなど、動作の開始時のみ痛い、しばらく休んでいれば痛みが取れる。
中期では休んでいれば治っていた痛みがなかなか消えなくなります。痛みによって正座や階段の上り下りが困難になります。また、膝の関節内に水が溜まり、腫れや熱を持つといった症状が現れます。
末期になると関節の軟骨がなくなって骨が直接こすれる為、膝がピンっと伸びず立つことや歩行が困難になります。
安静時にも痛みが取れず、膝の変形も進行します。日常生活にも支障をきたし、行動範囲が狭まるため、精神的な負担も感じやすくなります。
変形性膝関節症にサポーターは有効?
膝のサポーターは変形性膝関節症を治すものではありませんが、膝の痛みを軽減したり膝関節を安定させて関節症の進行をを遅らせてくれる働きがあります。
●痛みの軽減
痛みの軽減が膝サポーターの大きな役割になっています。サポーターを装着することで可動範囲が制限されるため、膝への負担が少なくなります。
立ち上がる時や歩行の時、階段の上り下りなどの時に膝の痛みを感じにくくすることができます。
膝の固定
膝を固定することで関節や筋肉の動きを助けたり、無理な動きを助けてくれます。
膝の保温
膝のサポーターは保温目的にも利用されます。膝を温める事によって血行が良くなり、痛みが緩和される役割があります。
筒状の毛糸や温熱効果のある素材でできた保温用のサポーターがおすすめです。