スタッフブログ

お知らせや
健康について
地域の情報などを発信

腱鞘炎(ドケルバン病) 伊丹 整骨院

健康

骨と筋肉をつないでいる組織を「腱」といい、腱が通るトンネルである「腱鞘」が何らかの原因で炎症を起こして分厚く狭くなり、腱がスムーズに腱鞘を通過できなくなった状態が腱鞘炎です。

親指を伸ばす伸筋群が狭窄されて起こる「ドケルバン病」や指を曲げる屈筋群に炎症がでる「ばね指」などの患者が多いいです。

<原因>
一番の原因は親指の使いすぎです。親指に負荷をかけすぎる事で、親指を伸ばすための腱である「短母指伸筋」や広げるための腱「長母指外転筋」が傷つき腫れてしまいます。それと同時に、この2つの腱を覆う腱鞘も厚くなってしまい、腱の通り道が狭くなってしまいます。さらには、腱が腱鞘を通過するときの滑りも悪くなってしまう為、親指・手首を使うとより一層炎症が拡がてしまい、腫れや痛みといった症状が酷くなるという悪循環に陥ってしまいます。
また、近年よくスマートフォンが普及したことによって「ドケルバン病」と診断された患者さんが増えたため、「スマホ腱鞘炎」という別名もつけられています。
女性ホルモンの変動(プロゲステロンの増加・エストロゲンの減少)も1つの原因となります。
実はドケルバン病は女性に多いのです。その理由に「女性ホルモン」が関係しています。ドケルバン病になりやすい時期の一つである妊娠・出産時期には「プロゲステロン」という妊娠維持に必要なホルモンが通常期よりも多く分泌されています。このプロゲステロンには、腱を覆う”腱鞘を収縮させる”という作用を持っていることから、腱の滑りを悪くする原因の一つとして考えられています。
一方で更年期の時期には、卵胞ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」が閉経に伴い減少していきます。エストロゲンは女性らしい体つきを作る・髪や肌の潤いを保つ働きだけでなく、腱や関節を柔軟に保つという作用を持っている為、減少することで腱や腱鞘が炎症を起こす原因となっております。

<発症しやすい人>
●妊娠・出産期:20~30代
→授乳や沐浴で赤ちゃんの頭を支える時など親指を広く開く動作を頻繫にすることで親指に負担がかかることが原因です。妊娠・出産によるホルモンの影響もあります。

●更年期:50~60代
→閉経に伴うホルモンバランスの変化や家事による手の酷使が原因です。

※ドケルバン病は、手の細かい動きを必要とする・長時間にわたって手首を酷使するような職業の人たちが罹りやすく、「職業病」ともよばれています。

料理人・美容師・ピアニスト・テニスプレーヤー・ゴルファー・パソコン作業をよくする人・スマホを片手で操作する人。のような人は特に指を酷使することがあるので発症しやすい業種と言われております。

執筆者:

関連記事

寝相が悪いのはなぜ?

今回は、睡眠についてお話しします。 睡眠には、“ノンレム睡眠”と“レム睡眠”というものがあります。 ノンレム睡眠とは、深い眠りで、体も脳も休んでいる状態 レム睡眠とは、寝かけの浅い眠りで、体は休んでい …

柔軟性?

4月ももう半ばなのに、寒かったり暖かかったりと服装に困りますね^^; でももう少しですね。もう少しすれば、暖かく動きやすい気候になります。 そこで、運動を始めようかなと考えている方もいるのではないでし …

夏バテしない為には

夏バテとは、「身体がだるい」「食欲不振」「イライラする」など様々な症状を指します。      <夏バテの原因> 暑さ以外にも… 自律神経の働きが原因で起こります。 真夏の室内外の温度差を繰り返し感じる …

冬の肩こり

冬になると肩が凝るのはなぜなのでしょうか? 寒くなると、“冷えて肩こりがひどくなった”とおっしゃられる方がいます。 一般的に、冷えると血行が悪くなります。なので、血行が悪くなったのが原因でひどくなった …

下半身太りの原因は反り腰だった!! 伊丹 整骨院

同じ体重の人と比べて、自分だけ下半身が太いのはなぜ?と不思議におっもたことわありませんか? 実は反り腰と下半身太りは密接な関係があります ●反り腰が下半身太りになってしまう仕組み 反り腰とは、骨盤が前 …

最新記事