頭痛・肩コリ・イライラ・・・その体の疲れの原因は“眼精疲労”かも
眼精疲労は目の疲れを原因にした不調です。目を酷使し続けるとピントを合わせる役割の毛様体筋がこわばり、眼球を動かす外眼筋も硬直します。全身の筋肉が固まり頭痛、吐き気などの症状のほか深刻なブラックアイになることもあります。
書類を書いたり、パソコン、スマホ、自動車の運転など、日常生活や仕事では常に目を使っています。特に根を詰めて仕事をこなすと目に強い疲れを感じるようになり、いわゆる眼精疲労です。
~疲れ目と眼精疲労の違い~
●疲れ目→一時的な目の疲れの事を言い、睡眠をとるなどの休息によって自然と解消されるため身体への影響はない。
●眼精疲労→眼痛、視力低下、肩コリ、頭痛のような症状が出て継続的に繰り返されることになります。
※目は鼻・耳・舌と同じ感覚器です。感覚器は体の周りの環境の状況を察知して、その情報を脳へと伝える役割を持っています。でも、鼻や耳・舌を使い過ぎたので疲れたということにはなりません。
なぜ目は酷使すると疲れてしまうのでしょうか?
<目の仕組み>
目にはいくつかの筋肉が関わっています。眼球を動かすための外眼筋、瞳孔を拡げる瞳孔散大筋、瞳孔を縮める瞳孔括約筋、目のピントを調節する毛様体筋などです。
体の筋肉と同じように、目の筋肉を使いすぎるとこれらの目の筋肉に徐々に疲労がたまっていきます。特に毛様体筋は疲れやすいそうです。この筋肉が疲れると、目のピントが合いにくくなり、目がかすんでいきます。
そして、ピントが合いにくい状態を続けると、毛様体筋はピントを合わせるために緊張し続けることになるので、大きな負担になります。
<解消法>
●まばたきを意識して休憩をとる→目を休める事が一番です。まばたきをすると目の周りの筋肉がストレッチされるのでドライアイ予防にもなるので意識的にまばたきをしましょう。
●「遠く」をみる
→遠くを見る事で毛様体筋がゆるみ目の緊張がやわらぎ筋肉がリラックス状態になります。
●蒸しタオルやホットアイマスクで目のリフレッシュ
→寝る前など休める時間には水に濡らしたタオルをしっかり絞って電子レンジで約40秒(600w目安)加熱した蒸しタオルで目を温める方がおすすめです。温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれリラックスができます。
<目の体操>
目の体操は、目の筋肉を刺激して疲れをほぐします。ただし、やりすぎは禁物です。
➀眼球を上下・左右・目をグルグル回すなど
➁目をギュッと強く閉じたり、パチパチまばたきをしたり、目の上に軽く手を覆ったりという動きもおすすめです。