今回は将来に向けて気をつけておきたい身体の話しです!
皆さんには漠然とでも思い描く老後の生活はありますか?
仕事も一段落して、自分の趣味に時間を使えるにも関わらず身体は痛い所だらけ。『こんなはずじゃ……』
そうならない為にもご自身の身体について見直すきっかけになればと思います。
1.変形性関節症
特に多いのが変形性膝関節症。50歳以上の約1000万人が変形性膝関節症による膝痛を経験するそうです。
皆さんは変形性膝関節症になる要因をご存知ですか?
・体重過多
・下肢の筋力低下
・下肢アライメント異常(例:O脚、X脚)
大まかにはこの3点のどれかがみられる場合、変形性膝関節症のリスクは高いです。
当院でも、下肢アライメント調整、筋力低下予防、などを行っております。
若年期(18歳~39歳)までの間であっても、3つの要因のどれかに当てはまれば軟骨の摩耗は進行します。
気にかけず過ごしていると、将来後悔すること間違いありません。
2.腰部脊柱管狭窄症
こちらも多くの患者様から相談を受けます。
少し歩いては休みを繰り返す、間欠性跛行と呼ばれる症状が特徴的です。
背筋を伸ばして歩いた際、下肢に痺れや痛みが強くなるため、腰を少し曲げて歩く方が多くみられます。
症状が進行すると頻尿、失禁などがみられます。
腰部脊柱管狭窄症になる要因、原因
・加齢による骨や靭帯の変性
・体重過多
・過度な労働
・筋力低下
・姿勢不良
加齢による骨や靭帯の変性にたいしての対処は難しいですが、背骨の負担を減らすためにできることは多くあります。
労働での背骨の負担に対してもコルセットの着用。労働環境の見直し。
当院でも、筋力低下予防、腰椎に負担がかかる姿勢の改善。などを行っております。
若い間は無理をして使いがちですが、身体は無限に回復や再生してくれるものではありません。
身体の有限な資源を減らしながら使っている意識を持って下さい。
余談ですが、腰にかかる負担は立っている場合よりも座っているときの方が増します。
デスクワークだから大丈夫と思った方は注意が必要です!
3.頚椎症
近年のパソコン・スマートフォンを多用しすぎる生活習慣の為、患者数も増えている症状。
長期間の悪習慣によりスマホ首・ストレートネック・クレーンネックと呼ばれる状態が形成され、
症状の発症となる方が多いです。
軽度から重度な症状までみられ、上肢・下肢に痺れや鈍痛の出現。両手の痺れや細かい動作がしにくくなる(お箸で物を掴む・ボタンを掛ける)などがみられる。
頚椎症の原因・要因
・姿勢不良
・加齢による椎間板の変性
こちらの症状も椎間板の老化による変性はあるものの、頚椎に負担をかけないという考えが必要になってきます。
当院でも寝違え症状での若年層の来院が増えるなど、首に負担を抱えたまま過ごしている方が多い印象です。
首に負担をかける近年の生活習慣からみても、歯磨きと同じように毎日のケアが必要です。
いかがでしたでしょうか?
現状の悪い姿勢、悪い使い方の積み重ねでこういった症状のリスクは高まります。
若いから大丈夫と思っている人ほど症状が進行してから後悔しています。
大抵の場合、痛みが出てからではおそいのです。
将来に向けてできるだけ早いうちから、身体に気をつけた生活を送ってもらえることを願っています!!