今回は膝の痛みを感じた事がある人に知っておいてもらいたい、膝を守る為の考え方です。
膝の疾患の中でも特に多い『変形性膝関節症』をご存知でしょうか?
重心位置の悪さ、偏った筋肉の使い方、筋力低下、アライメント不良、肥満、外傷、加齢など多くの要因によって引き起こされます。
変形の種類にはO脚変形とX脚変形があります。
膝軟骨や膝のクッションである半月板のすり減りが変形の原因となってきます。
軟骨や半月板のすり減りは上記にもあるように様々な要因によって引き起こされ、そこから周辺組織の摩擦がおき炎症となっていきます。
軟骨や半月板には痛覚はないとされています。ですので、膝関節に負担がかかり軟骨が摩耗していても周辺組織の炎症が起こるまで気づけないのです。
~症状~
・【軽度の場合】
歩行時に膝の周りにつっぱり感、しゃがむ動作の際に曲がりにくさ、軽い痛みを伴いますが曲げる事は可能です。
痛みが出ても1日経てば収まる程度です。
・【中度の場合】
正座やしゃがみ込む際などに痛みを伴う為、荷重をかけて膝を曲げる事ができません。
階段などでも痛みを生じる場合があります。
痛みも1日で収まらない場合が多くなります。
・【重度の場合】
歩行時にも痛みを感じる様になり、外見上もO脚やX脚が目立ちます。
正座やしゃがみ込む動作も当然できなくなり。荷重をかけなくても曲げられないなどの屈曲拘縮が起こります。
皆さんが痛みを感じるのはどの程度でしょうか?
痛みの程度も指標にして頂き、軽度の状態であっても変形性膝関節症に関しては変形に関わるリスク要因を減らしていく必要があります。
【変形に関わるリスク要因】
・重心位置の悪さ、偏った筋肉の使い方、アライメント不良、肥満、関節水腫、熱感、骨密度の低下
膝の痛みに関しては、痛みが一時的に無くなったとしてもリスク要因が減った訳ではなく。
安静にしていたから痛みが無くなったに過ぎない場合がほとんどです。
リスク要因を抱えたまま生活を続ける事は、膝の軟骨やクッションである半月板を知らない間に更にすり減らす行為となります。
軟骨や半月板が摩耗してなくなると、今度は骨同士が擦れて歩行に激痛を伴います。
これらのことから、膝関節の痛みには初期対応が大切です。
痛みが出た原因をなるべく早く理解し、対処していくことで変形を防いでいけます。
~まとめ~
・膝の痛みが出たら原因の把握をする。
・痛みがでた原因をいち早く改善していく。
・膝痛は放っていても根本的には良くならない。
・将来後悔しない為にも危機意識を高める。