皮膚は「人体最大の器官」とも言われ、表面積は畳一枚分の大きさがあります。
~主な働き~
●保護作用…体外からの刺激から体を守るとともに、体内からの水分喪失を防ぎます。
●分泌作用…皮脂や汗を分泌します。皮脂腺から分泌される弱酸性の脂(皮脂)は、皮膚の乾燥を防いだり、細菌の繫殖を防いだりする役割を担っています。
●体温調節作用…暑い時には汗を出して体温の上昇を防ぎ、寒い時には立毛筋を収縮させて体温を奪われないようにします
●貯留作用…皮下に脂肪を蓄える作用があります。しかし、太っている人は脂肪が多く脂肪は熱を伝えにくい性質を持っているので、熱は皮膚まで伝わりにくくなり、体に熱が溜まりやすくなり体温が上がり危険な事になるかもしれません。
●排泄作用…体内の老廃物を汗腺から汗として体外に捨てる作用を持ちます。
●知覚作用…触覚や痛覚・温覚・冷覚などの感覚をとらえる役割もあります。
コロナ禍で肌荒れに悩む方が増えているようです。一番の理由がマスク。
マスクは、口まわりが蒸れる事で毛穴が開き、皮膚の水分蒸発が起こりやすくなります。そして、マスク内にかいた汗により細菌が繫殖し、肌荒れに繋がります。
こまめに汗を拭くことが大切です!
皮膚の表面は、角質細胞があり(保湿因子)があり、その上を、皮脂膜(潤いとツヤ)で覆われています。
お風呂で体を洗う際に、ナイロンタオルなどでゴシゴシこすってしまうと、角質や皮脂膜がとれて、水分が蒸発して皮膚が乾燥します。古い角質は自然と剝がれたりシャワーで剝がれ落ちると言われています。
ゴシゴシした方が、汚れが落ちると思われがちですが、皮膚を傷つけてしまいますので、ボディーソープを泡立てて手で洗うなど肌を傷つけないように優しく洗ってください。
その上で大事なのが保湿です。手洗い・洗顔・入浴後の後は、できるだけ早く化粧水・乳液・クリームで保湿しましょう!